このページでは、南青山のアパレル・セレクトショップM&Aを検討する譲渡企業様に向けて、匿名相談からノンネーム資料、NDA、条件交渉、従業員・取引先・顧客への説明、引継ぎ、PMIまでの実務を整理します。青山M&A総合センターでは、譲渡企業様の当社手数料は成功報酬を含め0円です。社名を出す前の匿名相談や秘密保持を前提に、店舗名、顧客名、仕入先名を出す範囲を段階的に設計できます。ただし、外部専門家費用、登記、税務申告、デューデリジェンス対応などの費用が別途発生する場合があります。また、M&Aの成立、譲渡価格、候補先紹介、検索順位を保証するものではありません。大切なのは、地域と業界の文脈を踏まえ、候補先が安心して検討できる情報品質を作ることです。
| 最初に整理する資料 | 直近3期の決算書、月次試算表、店舗別売上、EC売上、粗利率、在庫表、仕入先別取引額、顧客台帳の管理方法、SNS・広告アカウント、予約システム、賃貸借契約、スタッフ一覧を確認します。 |
|---|---|
| 買い手が見るポイント | ブランドの再現性、顧客の継続性、在庫評価、仕入先との関係、スタッフ定着、店舗立地、家賃負担、ECと実店舗の連携、PMI後の運営体制です。 |
| 秘密保持の進め方 | 初期は匿名のノンネーム資料で業態、エリア、売上規模、強みだけを伝え、NDA締結後に社名、所在地、顧客・仕入先情報、詳細資料へ進みます。 |
| 南青山らしい論点 | ブランド感度の高い顧客、展示会や紹介経由の販売、ショールーム賃料、近隣ブランドとの関係、SNS経由の来店、スタッフの接客品質を数字と言葉の両方で伝えます。 |
南青山のアパレル・セレクトショップM&Aが一般的な会社譲渡と異なる理由
ブランドの空気感は決算書だけでは伝わらない
アパレル・セレクトショップの価値は、売上高や営業利益だけで測り切れません。南青山の店舗では、どの通りにあり、どの時間帯に来店が増え、どのスタッフの接客で固定客が戻り、どの仕入先の商品が店の顔になっているかが重要です。買い手は、譲受後に同じ世界観を保てるか、既存顧客が離れないか、仕入先との関係が継続するかを慎重に見ます。したがって譲渡企業は、ブランドコンセプトを抽象的に語るだけでは足りません。客単価、購買頻度、リピート率、顧客属性、来店予約の経路、EC購入者と店舗顧客の重なり、展示会や受注会の成果を整理し、数字と現場の言葉を合わせて伝える必要があります。特に南青山では、近隣の美容、広告、デザイン、PR、D2C、士業、スタートアップ関係者が顧客になることも多く、単なる物販ではなく、ライフスタイル提案や紹介ネットワークが価値になりやすい点を説明できると、候補先の理解が深まります。
在庫、仕入、シーズン性が条件交渉に直結する
アパレルM&Aでは、在庫をどの金額で評価するかが条件交渉の中心になりやすいです。定番品、シーズン品、サンプル、委託在庫、取り置き品、返品可能品、長期滞留品を同じ扱いにすると、買い手の不安が強くなります。南青山や表参道の店舗は、見せ方や編集力で商品価値を高めている一方、賃料や人件費の固定費が高く、シーズンの外れた在庫が資金繰りを圧迫することもあります。譲渡企業は、棚卸表だけでなく、仕入時期、販売予定価格、値引き方針、EC掲載状況、予約済み商品、返品・交換条件、委託販売の有無を整理しておくべきです。買い手は、在庫を引き継げばすぐに売上が立つのか、処分コストが発生するのか、ブランドイメージを毀損せずに消化できるのかを見ています。早い段階で在庫の質を説明できると、譲渡価格と運転資金の議論が現実的になります。
店舗契約と商圏の継続性を早めに確認する
南青山の店舗価値は、立地や内装、周辺ブランドとの相性に支えられています。しかし、賃貸借契約がそのまま承継できるとは限りません。株式譲渡で法人自体を引き継ぐ場合と、事業譲渡で店舗運営だけを引き継ぐ場合では、貸主承諾、保証金、原状回復、名義変更、保証人、更新時期の扱いが変わることがあります。買い手は、譲受後も同じ場所で営業できるか、家賃負担が売上規模に合っているか、内装・什器・看板・倉庫・バックヤードを使えるかを確認します。譲渡企業は、契約書、重要事項説明書、更新履歴、保証金明細、管理会社との連絡経緯、近隣との取り決めをまとめておくとよいでしょう。店舗名を出す前の段階では所在地をぼかし、NDA締結後に詳細を開示する設計が現実的です。
譲渡企業が準備すべき資料
財務資料は店舗・EC・卸を分けて見える化する
アパレル事業では、店舗販売、EC販売、卸販売、ポップアップ、展示会、受注会、スタイリングサービスなど、売上の発生源が複数に分かれます。買い手が知りたいのは、全体売上だけではなく、どのチャネルが利益を出し、どのチャネルがブランド認知や顧客接点を作っているかです。譲渡企業は、直近3期の決算書に加えて、月次売上、チャネル別売上、粗利率、返品率、広告費、配送費、決済手数料、在庫回転日数、人件費、家賃、業務委託費を整理しましょう。ECモール、Shopify等の自社EC、Instagram経由の注文、LINEや予約システム経由の接点がある場合は、管理画面の権限、データ取得範囲、顧客同意、運用担当者も確認対象です。数字が粗いままだと、買い手は保守的な評価をせざるを得ません。完璧な資料でなくても、どこまで正確で、どこから概算かを明示するだけで協議は進めやすくなります。
顧客台帳と個人情報は引き継ぎ方を設計する
セレクトショップの価値は、顧客との信頼関係にあります。ただし、顧客台帳、購入履歴、サイズ情報、好み、連絡先、LINE、メールマガジン、予約履歴は個人情報を含むため、M&Aの検討段階で無制限に開示すべきではありません。初期資料では、個人が特定されない形で顧客数、リピート率、上位顧客の構成、休眠顧客数、メール配信の開封率、SNSフォロワー属性、来店予約の件数を示します。NDA締結後も、個別名や連絡先の開示は必要性を確認し、法務・個人情報保護の観点から扱いを決めるべきです。買い手にとって重要なのは、顧客データが存在するかだけでなく、本人同意、利用目的、管理権限、退会対応、過去のクレーム対応が整っているかです。譲渡企業がこの点を先に整えると、信頼を損なわずにブランド価値を説明できます。
仕入先、ブランド、委託契約を一覧化する
南青山のセレクトショップでは、国内外ブランド、作家、デザイナー、展示会、インポーター、代理店との関係が競争力になります。一方で、取引先によっては譲渡時の事前承諾、販売地域、EC掲載可否、返品条件、最低発注額、支払サイト、商標や写真素材の利用条件が異なります。譲渡企業は、仕入先別の取引年数、年間仕入額、主力商品、粗利率、契約書の有無、口頭合意の内容、支払条件、独占性の有無を一覧化しましょう。特定の担当者との人間関係に依存している場合は、代表者がどのタイミングで紹介するかも条件交渉の一部になります。買い手は、譲受後も同じ商品構成を維持できるか、仕入先が買い手を受け入れるか、在庫補充や新作発注が止まらないかを見ています。取引先情報は機微性が高いため、ノンネーム段階ではカテゴリ別に伏せ、NDA後に段階開示するのが基本です。
買い手が見るポイントと評価の考え方
利益だけでなく再現性と運営負荷を見る
買い手は、現在の利益が譲受後も続くかを見ています。代表者の目利き、スタッフの接客、スタイリング提案、顧客への個別連絡、展示会での選品、SNS投稿の世界観が代表者に集中している場合、買い手は承継リスクを強く意識します。譲渡企業は、誰がどの業務を担い、どこまでマニュアル化され、どの業務が属人的かを正直に示す必要があります。南青山の店舗は、単価やブランド感度が高い一方、顧客が店主や特定スタッフに強く紐づくことがあります。買い手が安心できる資料は、単なる売上推移ではなく、接客フロー、顧客フォロー、仕入判断、EC掲載、SNS運用、採寸・修理・返品対応、配送、イベント運営の実態が分かるものです。属人性があること自体は問題ではありません。問題は、属人性を隠したまま交渉し、譲受後に運営が止まることです。
店舗の固定費と投資余地を確認する
買い手は、家賃、人件費、在庫資金、広告費、内装更新費、ECシステム費用を見て、譲受後の資金負担を計算します。南青山・表参道周辺は、ブランド訴求に適した立地である一方、賃料水準や内装維持費が軽くありません。店舗が黒字でも、在庫追加、スタッフ採用、広告強化、EC改修が必要であれば、買い手は譲渡価格だけでなく、譲受後の追加投資も含めて判断します。譲渡企業は、固定費の内訳、更新時期、修繕予定、什器・設備の状態、在庫補充に必要な月次資金、繁忙期・閑散期の資金繰りを示すとよいでしょう。買い手にとって魅力的なのは、コストが低いことだけではありません。投資すれば伸ばせる余地があり、その投資対象が明確であることです。
EC、SNS、予約システムの権限承継を重視する
近年のアパレルM&Aでは、実店舗だけでなくEC、SNS、LINE、メール配信、予約システム、決済アカウント、広告アカウントの承継可否が大きな論点になります。アカウント規約上、名義変更や譲渡が制限される場合もあります。買い手は、フォロワー数だけでなく、投稿頻度、反応率、購入への導線、広告費に対する売上、過去キャンペーン、炎上やクレームの有無、顧客同意の取得状況を見ます。譲渡企業は、管理者権限、二段階認証、担当者、素材保管場所、画像利用許諾、ドメイン、メール配信ツール、ECテーマ、アプリ、決済契約を一覧にしましょう。特に南青山のブランドでは、店舗で試着しECで再購入する顧客や、Instagramから予約して来店する顧客が多く、オンラインと店舗の接続を示すことが価値説明になります。
匿名相談、ノンネーム資料、NDAの進め方
初期相談では社名を出さずに課題を整理する
M&Aを考え始めた段階では、社名、店舗名、取引先名、スタッフ名を出さずに相談できます。初回相談で確認したいのは、譲渡を検討する理由、希望時期、残したいブランド要素、従業員や顧客への配慮、代表者の引継ぎ可能期間、借入やリース、在庫の状況です。青山M&A総合センターでは、譲渡企業様の当社手数料は成功報酬を含め0円で、匿名相談と秘密保持を前提に初期整理を進めます。早い段階で相談するほど、決算期、棚卸、契約更新、繁忙期、展示会、採用計画に合わせたスケジュールを組みやすくなります。秘密を守ることと情報を出さないことは同じではありません。必要な情報を匿名化して整理し、候補先が検討できる形に変えることが重要です。
ノンネーム資料は魅力とリスクを同時に伝える
ノンネーム資料では、所在地を南青山周辺などの粒度に留め、ブランド名や店舗名を伏せながら、業態、売上規模、利益傾向、顧客層、店舗面積、賃料感、EC比率、スタッフ数、譲渡理由、希望条件を伝えます。良い資料は、過度に美化された紹介文ではありません。買い手が初期判断できるよう、強みと注意点を並べて示します。たとえば、固定客が多いが代表者依存が残る、ECは伸びているが在庫管理が手作業、好立地だが更新時期が近い、仕入先との関係は強いが一部は口頭合意、といった情報です。リスクを隠すと、NDA後の詳細確認で信頼を失います。初期段階から論点を整理しておくことが、結果的に条件交渉を円滑にします。
NDA後の開示範囲を段階的に決める
NDA締結後でも、すべての資料を一度に開示する必要はありません。買い手の検討段階、資金力、譲受目的、競合関係、守秘体制を確認しながら、決算書、月次資料、在庫表、賃貸借契約、仕入先一覧、顧客データの統計情報、スタッフ情報を段階的に開示します。特に同業の買い手候補には、仕入先や顧客情報の扱いに注意が必要です。情報開示の順番を誤ると、M&Aが成立しなかった場合に事業へ影響が残る可能性があります。譲渡企業は、開示資料に番号を振り、閲覧権限、複製可否、返却・削除、口外禁止、検討終了時の扱いを確認しましょう。秘密保持は契約書だけで完結するものではなく、運用設計まで含めて実効性が生まれます。
条件交渉で外せない論点
譲渡価格だけでなく在庫・借入・運転資金を分けて協議する
アパレル事業の条件交渉では、事業価値、在庫評価、借入、リース、保証金、未払金、前受金、ポイント残高、ギフト券、予約商品、返品対応を分けて協議する必要があります。譲渡価格が一見高くても、在庫の評価方法や運転資金の負担が曖昧だと、最終条件で大きな差が出ます。事業譲渡の場合は、引き継ぐ資産と負債を明確にし、株式譲渡の場合は法人に残る債務や簿外リスクを確認します。買い手は、仕入先への未払金、顧客への前受け、クレーム対応、返品義務、システム契約、保証金の扱いを見ます。譲渡企業は、条件交渉の前に、何を譲渡対象に含めるのか、何を除外するのか、在庫基準日はいつにするのかを決めておくべきです。
代表者の引継ぎ期間と役割を明文化する
南青山のセレクトショップでは、代表者の選品や顧客対応がブランド価値の中心になっていることがあります。その場合、買い手は一定期間の引継ぎを求めることがあります。譲渡企業は、代表者が何カ月関与できるか、週何日店舗に入るか、仕入先紹介、顧客説明、スタッフ面談、SNS投稿監修、展示会同行をどこまで行うかを明確にしましょう。引継ぎが長すぎると代表者の負担が重くなり、短すぎると買い手が不安を感じます。役割、報酬、責任範囲、競業避止、ブランド名の使用、代表者個人のSNSや発信との関係を契約で整理することが重要です。曖昧な善意に依存した引継ぎは、成立後のトラブルにつながりやすくなります。
従業員の雇用条件と説明時期を慎重に扱う
スタッフの接客力は、アパレル・セレクトショップの大きな資産です。一方、M&Aの検討段階で情報が広がると、退職不安や顧客への噂につながることがあります。譲渡企業は、誰にいつ説明するか、雇用条件がどう変わるか、勤務場所、給与、シフト、役職、評価制度、社会保険、退職金、業務委託スタッフの扱いを整理しておきましょう。株式譲渡と事業譲渡では、雇用契約の承継方法が異なる場合があります。個別事情により労務手続きは変わるため、社会保険労務士や弁護士など専門家の確認が必要です。買い手は、主要スタッフが残るか、店長候補がいるか、代表者が抜けた後に誰が運営するかを見ています。従業員説明は遅すぎても早すぎても難しいため、基本合意後から最終契約前後にかけて、段階的に設計するのが現実的です。
顧客、取引先、近隣関係への説明
顧客への説明はブランド継続の言葉を準備する
アパレル店舗の顧客は、商品だけでなく店の姿勢や人との関係を見ています。M&A成立後に突然運営者が変わったと伝えるだけでは、固定客が不安を感じることがあります。顧客説明では、ブランドの継続、スタッフ体制、取り扱い商品の方針、ポイントや予約商品、修理・お直し、返品交換、個人情報の扱いを分かりやすく伝える必要があります。南青山の店舗では、常連顧客に個別に説明する場面と、WebサイトやSNSで公表する場面を分けることもあります。譲渡企業と買い手が同じ言葉で説明できるよう、FAQ、店頭トーク、メール文面、SNS投稿案を用意しておくと、混乱を抑えられます。公表前の情報管理も重要です。スタッフ、仕入先、顧客への説明順序を決め、噂が先行しないようにします。
仕入先には買い手の方針と信用を示す
仕入先やブランド側は、譲受後も自社商品が適切に扱われるかを気にします。買い手が大きな会社であっても、南青山の店舗らしい編集力や顧客対応を理解していなければ、取引継続に不安を持たれることがあります。譲渡企業は、買い手の事業内容、店舗運営方針、支払能力、担当者、ブランドを尊重する姿勢を、必要な範囲で説明できるよう準備します。契約上の承諾が必要な場合は、最終契約前にどのタイミングで同意を取るかを決めます。仕入先への説明は早すぎると情報漏えいにつながり、遅すぎると承継条件が不確実になります。候補先、専門家、アドバイザーで役割分担を決め、取引先との信頼を壊さない進め方を選ぶべきです。
近隣や貸主への説明も事業継続の一部になる
南青山の路面店やショールームは、近隣店舗、管理会社、貸主、建物オーナー、地域の紹介関係に支えられていることがあります。営業時間、搬入、イベント、撮影、展示会、看板、音量、来店導線など、日常の運営で周囲との信頼が必要です。買い手が譲受後も同じ場所で営業するなら、貸主や管理会社に安心してもらう説明が欠かせません。賃貸借契約の承継や名義変更では、財務資料や事業計画を求められる場合もあります。譲渡企業は、過去の修繕履歴、近隣対応、管理会社との連絡先、建物ルール、イベント実施時の注意点を引き継ぎ資料に入れておくとよいでしょう。店舗の承継は、商品と人だけでなく、場所との関係を引き継ぐことでもあります。
PMIと引継ぎで失敗を防ぐ
成立後90日で守るべきことを決める
M&Aは契約締結がゴールではありません。特にアパレル・セレクトショップでは、成立後90日間に、スタッフ、仕入先、顧客、在庫、EC、SNS、店舗運営を安定させる必要があります。買い手と譲渡企業は、初月に何を維持し、何を変えないかを決めましょう。店名、営業時間、接客スタイル、価格帯、主要ブランド、返品ルール、SNSのトーンを急に変えると、固定客が離れる可能性があります。一方で、在庫管理、会計処理、レジ、EC出荷、広告運用、シフト作成など、裏側の業務は早めに標準化した方がよい場合があります。PMI計画では、変えないもの、すぐ整えるもの、3カ月後に見直すものを分けると、現場の混乱を減らせます。
スタッフと買い手の関係づくりを優先する
スタッフが残るかどうかは、譲受後の売上に直結します。買い手は、スタッフに対して単に雇用条件を説明するだけでなく、ブランドをどう育てるのか、現場の裁量をどう扱うのか、代表者が抜けた後の意思決定をどうするのかを伝える必要があります。譲渡企業は、スタッフごとの強み、担当顧客、勤務希望、苦手業務、引継ぎ時に不安を感じやすい点を整理して、買い手に共有します。南青山の店舗では、接客の会話や顧客の好みをスタッフが細かく覚えていることも多く、マニュアルだけでは引き継げない情報があります。買い手とスタッフが早めに信頼関係を作れるよう、代表者が同席する面談や店舗運営の共同期間を設けることが有効です。
数字の改善より先に顧客体験を守る
買い手は譲受後に売上向上や効率化を進めたくなります。しかし、南青山のアパレル店舗では、短期的な販促や値引きがブランド価値を下げることもあります。PMIの初期は、顧客体験を守ることを優先し、既存顧客が安心して来店できる状態を作りましょう。売場の変更、価格改定、商品構成の見直し、ECのリニューアル、広告強化は、顧客反応とスタッフの意見を見ながら段階的に進める方が安全です。譲渡企業は、過去に反応が良かったイベント、避けるべき値引き方針、顧客に響く言葉、クレームになりやすい対応を引き継ぎます。買い手は、その情報を尊重しながら、自社の管理体制や成長施策を重ねることが求められます。
法務・税務・会計・労務の一般的な注意点
株式譲渡と事業譲渡で手続きが変わる
M&Aの形は、株式譲渡、事業譲渡、会社分割など複数あります。株式譲渡では法人をそのまま引き継ぐため、契約関係が継続しやすい一方、簿外債務や過去の税務・労務リスクも確認対象になります。事業譲渡では引き継ぐ資産・負債を選びやすい一方、賃貸借契約、雇用契約、取引先契約、ECアカウント、許認可、個人情報の移転について個別手続きが必要になる場合があります。どちらが適切かは、法人の状態、店舗契約、借入、在庫、従業員、税務、買い手の意向で変わります。本記事は一般的な整理であり、個別案件では弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士などの確認が必要です。
税務と会計は早めに論点を洗い出す
譲渡価格が同じでも、株式譲渡か事業譲渡か、個人株主か法人株主か、在庫や固定資産の扱い、役員退職金、借入返済、消費税、所得税、法人税の論点によって、手取りや手続きは変わります。アパレル事業では、在庫評価、棚卸差異、減価償却済みの内装・什器、リース契約、ポイント引当、返品引当、未払費用などが確認対象になります。譲渡企業は、税務申告書、勘定科目内訳書、総勘定元帳、在庫評価方法、固定資産台帳を早めに用意し、会計処理の背景を説明できるようにしましょう。買い手は、過去の数字を見て将来計画を作ります。数字の根拠が曖昧なままでは、条件交渉が保守的になりやすくなります。
労務、個人情報、表示まわりの確認を後回しにしない
店舗運営では、雇用契約、業務委託契約、シフト管理、残業、社会保険、就業規則、有給休暇、退職予定者、ハラスメント対応、個人情報管理、景品表示、特定商取引法、返品表示、プライバシーポリシーなど、日常業務に関わる論点が多くあります。買い手は、成立後にこれらのリスクを引き継ぐ可能性を見ています。譲渡企業は、完璧に整っていない部分があっても、現状を隠さず、改善予定や専門家確認の必要性を示すことが大切です。法務・税務・労務の話を断定的に進めるのではなく、一般的な注意点として早めに洗い出し、個別判断は専門家と確認する姿勢が、候補先との信頼関係につながります。
相談前チェックリスト
すべてを完璧に整えてから相談する必要はありません。ただし、次の項目を一度確認しておくと、匿名相談、ノンネーム資料作成、買い手候補との面談、条件交渉で手戻りを減らせます。特に南青山のアパレル・セレクトショップM&Aでは、数字と現場感の両方を見せられることが大切です。
- 直近3期の決算書、税務申告書、月次試算表を用意する
- 店舗、EC、卸、ポップアップ、展示会などチャネル別売上を分ける
- 在庫表を定番品、シーズン品、委託品、滞留品に分類する
- 顧客台帳、購入履歴、LINE、メール配信、予約システムの管理方法を確認する
- 仕入先別の取引年数、年間仕入額、契約書、承諾要否を一覧化する
- 賃貸借契約、保証金、更新時期、名義変更、貸主承諾の論点を確認する
- スタッフの雇用条件、継続意思、担当業務、キーパーソンを整理する
- ノンネーム資料で開示する情報と、NDA後に開示する情報を分ける
- 代表者の引継ぎ期間、役割、競業避止、報酬を検討する
- 成立後90日間のPMI計画を、顧客体験を守る視点で作る
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- 外苑前の店舗・ショールームM&Aガイド
FAQ
南青山のアパレル・セレクトショップM&Aでは、最初に何を準備すべきですか。
まず、決算書、月次売上、チャネル別売上、在庫表、仕入先一覧、賃貸借契約、スタッフ一覧、EC/SNSアカウントの管理状況を整理します。初期相談では社名や店舗名を伏せたまま、譲渡理由、希望時期、守りたい条件を確認できます。
店舗名やブランド名を出さずに相談できますか。
できます。初期段階では匿名相談とノンネーム資料で、所在地や業態をぼかしながら検討を進めます。候補先との具体的な協議に進む前にNDAを締結し、開示範囲を段階的に決めるのが基本です。
在庫は譲渡価格に含まれますか。
案件ごとに異なります。定番品、シーズン品、委託在庫、滞留品、予約商品、返品可能品を分け、評価基準日や評価方法を交渉で決めます。在庫評価は条件に大きく影響するため、早めの棚卸と分類が重要です。
スタッフや顧客にはいつ説明すべきですか。
早すぎる説明は不安や情報漏えいにつながり、遅すぎる説明は信頼低下につながります。通常は基本合意後から最終契約前後にかけて、買い手、譲渡企業、専門家で説明順序と文面を設計します。
ECサイトやSNSアカウントも引き継げますか。
引き継げる場合がありますが、各サービスの規約、管理権限、個人情報、決済契約、広告アカウント、ドメイン、素材利用許諾を確認する必要があります。単純なID移管で済まない場合もあるため、早めに一覧化しましょう。
譲渡企業側の手数料は本当に0円ですか。
青山M&A総合センターでは、譲渡企業様の当社手数料は成功報酬を含め0円です。ただし、外部専門家費用、登記、税務申告、デューデリジェンス対応などが別途発生する場合があります。
M&Aが成立することや希望価格で譲渡できることは保証されますか。
保証されません。候補先の有無、事業内容、財務状況、在庫、店舗契約、従業員、条件、タイミングによって結果は変わります。大切なのは、検討されやすい資料と現実的な条件を準備することです。
南青山のアパレル・セレクトショップM&Aを匿名で相談する
店舗名やブランド名を出す前の段階でも、守りたい条件、資料の整え方、情報開示の順番、従業員・顧客・仕入先への説明時期を確認できます。南青山、表参道、外苑前、北青山、港区周辺でアパレル、セレクトショップ、ショールーム、EC連動型ブランドの譲渡や事業承継を検討している譲渡企業様は、秘密保持を前提にご相談ください。
